血糖値を下げるインスリンが分泌されない「1型糖尿病」の女性患者が、障害基礎年金を受け取れないのは不当だとして、国に不支給処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が7月26日、東京地裁でありました。

裁判長は「障害の程度が重く、日常生活に著しい制約を受けている」と指摘。国の処分を違法だとして取り消し、年金の支給を命じました。

「1型糖尿病」をめぐっては、障害基礎年金の支給を途中で打ち切られた大阪や奈良などの患者が、同じような訴えを集団で起こし、去年の大阪地方裁判所の判決ではほとんどの原告の訴えが退けられています。

今回の弁護団の弁護士は「体の症状に加え、血糖値を安定させるために日常生活でどのような努力をしていたかについても裁判所がしっかり考えたうえで認めたことに大きな意義がある。」と述べています。

このような今回の判決はとても注目すべき内容となりました。

参照記事:https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220726/1000082732.html

    :糖尿病患者への障害年金不支給は「違法」…月1回頻度で意識障害、地裁「生活に著しい制約」 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)